カメラ初心者必見!意味がわかると写真が楽しくなるカメラ用語集【基本編】
カメラに少しでも興味を持ち始めると、避けて通れないのが“カメラ専門用語”の壁です。
「このカメラはAPS-Cサイズのセンサーで〜」とか、「F値が低くて明るいレンズ」とか…初めて聞く人からしたら、まるで暗号のように感じることもありますよね。
実際、これらの用語を知っているかどうかで、機種選びの失敗を減らせたり、自分に合った撮り方が見つかるようになったりします。だからこそ、言葉の意味を少しずつ理解していくことが、カメラライフをもっと楽しくしてくれます。
この記事では、これからカメラを始めたいと思っている方や、「聞いたことはあるけどよく分からない…」という方に向けて、カメラの基本用語をやさしく解説していきます。
センサーサイズ(フルサイズ?APS-C?)
センサーとは、レンズから入ってきた光を受け取って写真として記録する、カメラの“心臓部”のようなものです。
このセンサーのサイズにはいくつか種類があり、有名なのが「フルサイズ」「APS-C」「マイクロフォーサーズ」などです。基本的にセンサーが大きいほど画質が良く、背景をぼかしやすくなったり、暗い場所に強かったりします。
ただし、大きくなるほどカメラ本体も重く高価になる傾向があります。そのため、必ずしも“フルサイズ=正義”ではありません。APS-Cやマイクロフォーサーズでも、今のカメラは十分高画質です。
F値(エフち)
ちなみに、レンズのスペックを見ると「F1.4」や「F4.0」などの表記があります。これがF値で、レンズがどれくらい“光を通すか”を表しています。
F値が小さいほどたくさん光を取り込める=明るいレンズ、となります。そして背景をぼかしたい場合は、F値が小さい方が有利です。
たとえば「F1.4の単焦点レンズ」は明るくてボケも大きくなり、ポートレート写真などで人気です。
シャッタースピード
シャッターが開いている時間のことです。単位は1/1000秒や1/60秒などで表されます。
たとえば、速くすると(例:1/1000秒)…動いているものをピタッと止められます(運動会やペット撮影など)。
一方、遅くすると(例:1/4秒)…ブレを活かした写真や夜景など暗い場所で明るく撮影ができるようになります。
ただし、遅すぎると手ブレも起きやすくなるので、三脚などが必要な場合もあります。
ISO感度
ISO感度とは、カメラが“光にどれだけ敏感に反応するか”を数値で表したものです。
具体的には、暗い場所でも明るく写せるようになります。
・ISO100〜400 → 明るい屋外で使うのに適している ・ISO800〜1600 → 屋内や夕方のシーンに ・ISO3200以上 → 暗所や夜景撮影に便利
ただし、数値が高いほど画質がザラついたりノイズが出やすくなるため、できるだけ低いISOで撮れるのが理想です。
焦点距離(レンズの〇〇mmってなに?)
カメラレンズの商品名には「35mm」や「200mm」などの数字がついています。これは“焦点距離”といって、簡単に言うと「どれだけ遠くまで写るか」という指標です。
・24〜35mm → 広く写る(風景など) ・50mm → 人の目に近い見え方(スナップなど) ・85mm以上 → アップで撮る(ポートレートや望遠)
つまり、数字が大きいほどズームっぽくなり、遠くの被写体も大きく写せます。
画角(広角、標準、望遠)
続いて、焦点距離と密接に関係しているのが“画角”です。
画角とは“どのくらいの範囲が写るか”を表す言葉です。
・広角 → 広い範囲を写せる(24mmなど) ・標準 → 人の視野に近い見え方(50mmなど) ・望遠 → 遠くを大きく写す(85mm以上)
焦点距離が長くなるほど画角は狭くなり、より遠くを大きく写せます。逆に焦点距離が短くなると画角は広くなり、広い範囲を一度に写すことができます。
つまり、画角は“見え方”、焦点距離は“その見え方を作るための数値”と考えると分かりやすいかもしれません。
被写界深度とボケ
「背景がボケてる写真=なんかプロっぽい」って感じたことありませんか?
このボケ感に関わってくるのが“被写界深度”です。簡単に言えば、「ピントが合っている範囲の深さ」のことです。
・被写界深度が浅い → 前後がボケやすい(F値小さい、近距離) ・被写界深度が深い → 全体がシャープに写る(F値大きい、遠距離)
そのため、背景をぼかしたいなら「F値を小さく」「被写体に近づく」「望遠レンズを使う」ことがポイントです!
オートモードとマニュアルモード(P/A/S/M)
多くのカメラには「P」「A(Av)」「S(Tv)」「M」などのモードがあります。
・P:プログラムオート → カメラが全部判断してくれる ・A(Av):絞り優先 → ボケを重視する時に便利 ・S(Tv):シャッター優先 → 動きを止めたい or ブレを活かしたいとき ・M:マニュアル → 絞りもシャッタースピードも自分で設定
最初はPやAモードで十分ですが、慣れてきたらMモードにも挑戦してみましょう。
ホワイトバランス(WB)
写真の“色味”を調整する機能で、「白いものを白く写す」ための設定です。
たとえば、太陽光の下では自然な色味になりますが、電球の下では黄色っぽく、蛍光灯の下では青っぽく写ることがあります。
そのため、シーンに応じて設定を変えることで、写真の印象を大きく変えることができます。
・太陽光 → 自然な見た目 ・曇り → 少し温かみのある色合いに ・蛍光灯 → 青っぽさを調整 ・電球 → 黄色っぽさを調整
まとめ
今回はカメラ初心者の方が最初に出会う基本用語をピックアップして解説しました。
どれも撮影に直結する大事なキーワードばかりなので、「あ、これ見たことあるやつだ!」と思ったタイミングで見返せるよう、ぜひブックマークしておいてくださいね。
次回は【応用編】として、少しステップアップした用語たちを紹介していきます!どうぞお楽しみに!
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