カメラ中級者を目指す人へ!覚えておきたいカメラ用語集【応用編】
前回の【基本編】では、センサーサイズやF値、ISO感度など、カメラを始めたばかりの方がつまずきやすい用語を解説しました。
今回は、そこから一歩ステップアップして、少し専門的な用語や機能について解説していきます。これらを理解すると、より深くカメラを楽しめるようになりますよ!
「なんとなく聞いたことあるけど意味はあいまい…」という方も、読み終わる頃にはスッキリしているはずです。
単焦点レンズ/ズームレンズ
まずはレンズの種類について。
・単焦点レンズ → 焦点距離が固定されたレンズ(例:35mm、50mmなど) ・ズームレンズ → 焦点距離を可変できるレンズ(例:24-70mm、18-135mmなど)
単焦点レンズは明るくて画質が良いことが多く、ボケもきれい。ただしズームできないので、自分が動いて構図を変える必要があります。
一方、ズームレンズは1本で広角〜望遠までカバーできるのが強み。旅行やお散歩撮影にも便利です。
明るいレンズ/開放F値
「このレンズは明るい」と言われたら、それは“開放F値が小さい”という意味です。
開放F値とは、レンズが最も開いた状態で撮影したときのF値のこと。たとえばF1.4やF2.8など。
F値が小さいほど明るいレンズになり、暗い場所でも速いシャッター速度で撮影できたり、美しいボケを活かした撮影が可能になります。
手ブレ補正(IBIS/レンズ内補正)
手ブレ補正とは、手の震えや動きをカメラが自動で吸収してくれる機能のことです。
種類は主に2つ:
・ボディ内手ブレ補正(IBIS) → カメラ本体に内蔵されているタイプ ・レンズ内手ブレ補正 → 対応レンズに補正機構が入っている
最近のカメラはこの両方に対応していることも多く、夜景や望遠撮影でもブレを抑えてくれます。
RAWとJPEGの違い
写真の保存形式には主に「RAW」と「JPEG」があります。
・JPEG → 撮ったその場でカメラが画像を加工・圧縮して保存。すぐSNSにアップできる。 ・RAW → 生のデータ。あとで細かく編集・調整ができるが、データ容量は大きめ。
そのため、撮って出しの手軽さを求めるならJPEG、編集前提で撮りたいならRAWがおすすめです。
フィルムシミュレーション/クリエイティブスタイル
最近のカメラには、写真の色味や雰囲気を簡単に変えられる機能が搭載されています。
・フィルムシミュレーション(富士フイルム) ・クリエイティブスタイル(ソニー) ・ピクチャースタイル(キヤノン)
たとえば「クラシックネガ」や「ビビッド」など、シーンに合わせて選ぶことで、雰囲気のある写真が簡単に撮れます。
AF方式(像面位相差・コントラストAF・追尾AF)
AF(オートフォーカス)にはさまざまな方式があります。
・像面位相差AF → 高速で精度も高い。動く被写体に強い ・コントラストAF → 精密だがやや遅め ・追尾AF(トラッキングAF) → 一度捉えた被写体を追い続ける
最近のカメラはAIを使った被写体認識AF(人・動物・乗り物など)もあり、ピント合わせが驚くほど簡単です。
連写性能(fps)
連写とは、シャッターを押しっぱなしにして何枚も連続で写真を撮る機能。
fps(フレームパーセカンド)は1秒間に撮れる枚数のこと。
・5fps → 普通のスピード ・10fps以上 → かなり速い(スポーツや動物の撮影に最適)
ただし、連写には対応SDカードやバッファ容量も影響するので、スペックを確認しておきましょう。
ファインダー(OVF/EVF)とライブビュー
カメラで構図を決めるための「ファインダー」には2種類あります。
・OVF(光学ファインダー) → 一眼レフに多い。レンズを通した光そのものを見ている ・EVF(電子ファインダー) → ミラーレスに多い。実際に撮れる映像をデジタルで表示
また、背面モニターを見ながら撮影するスタイルが「ライブビュー撮影」です。ミラーレスではこのライブビューが主流です。
SDカードとUHS規格
写真や動画を保存するために使うSDカードにも種類があります。
・SDHC、SDXC → 容量の違い ・UHS-I、UHS-II → 書き込み・読み込みの速さを表す規格
特にRAW撮影や高画質動画を撮る場合は、UHS-II対応カードを選ぶとストレスが減ります。
まとめ
今回は、カメラの基本はある程度わかったという方向けに、さらに一歩進んだ用語や機能を解説しました。
これらの言葉がわかってくると、レビュー記事や製品紹介もグッと読みやすくなってきますし、自分がどんな撮影スタイルを目指したいかも見えてくるはずです。
気になる言葉があれば、ぜひ自分のカメラでも試してみてくださいね!
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