カメラを買うと、店頭やネットで「一緒にいかがですか」とたくさんのアクセサリーをすすめられます。でも、最初から全部そろえる必要はありません。むしろ、使わないものを買ってしまうのが、初心者のよくある失敗です。
この記事では、カメラを買ったら最初にそろえたいもの・あると安心なもの・後回しでいいものを、必要な順番と2026年10月時点の値段の目安つきで整理しました。
結論:買う順番と予算の目安

| 優先度 | アイテム | 値段の目安 |
|---|---|---|
| 必須 | SDカード(64GB) | 約3,300〜4,900円 |
| 必須 | 予備バッテリー(純正) | 約5,300〜10,000円 |
| 必須 | ブロアー | 約900〜2,000円 |
| 必須 | レンズペン | 約2,200〜3,300円 |
| あると安心 | レンズ保護フィルター | 約1,800〜4,500円 |
| あると安心 | 液晶保護フィルム | 約1,800〜2,200円 |
| あると安心 | ドライボックス(防湿ケース) | 約2,400〜3,100円 |
| 後回しでOK | 三脚、NDフィルター、外部ストロボなど | 撮りたいものが決まってから |
「必須」の4つで約1.3万〜1.8万円、「あると安心」まで含めても約1.9万〜2.8万円が目安です。カメラ本体と一緒に、この金額を予算に入れておくと安心です。
必須1:SDカード
ほとんどのカメラは、写真を保存するSDカードが付いてきません。買い忘れると、その日は1枚も撮れません。カメラと一緒に必ず買いましょう。
選び方のポイント:
- 容量は64GBか128GB:2400万画素クラスのカメラなら、JPEGで1枚おおよそ5〜10MB、RAWなら20〜30MB前後です。64GBあれば、JPEGだけで数千枚、RAWとJPEGを同時に保存しても2,000枚前後は撮れる計算になります。
- 4K動画を撮るなら「V30」以上:カードに書かれた「V30」は、毎秒30MB以上で書き込めるという意味です。
- 「UHS-II」はカメラが対応している場合だけ効果がある:入門機の多くは「UHS-I」までの対応です。UHS-IIのカードは高価なので、カメラの仕様を確認してから選びましょう。
- 有名メーカーの正規品を選ぶ:極端に安いカードは、表示どおりの容量や速さが出ないこともあります。大切な写真を守るためにも、ここは節約しすぎないのがおすすめです。
参考までに、サンディスクの定番「Extreme」シリーズ(UHS-I・V30)は、64GBが約3,300〜4,900円、128GBが約6,700円からでした(2026年10月9日時点)。
必須2:予備バッテリー
ミラーレスは、画面やファインダーを常に表示しているため、電池の減りが早めです。入門機の撮影可能枚数は、メーカーの公表値で1回の充電あたり250〜450枚前後の機種が多く、旅行や運動会では1日もたないこともあります。
予備バッテリーは、カメラメーカーの純正品をおすすめします。値段は機種によって約5,300〜10,000円です(キヤノンLP-E17、ソニーNP-FW50、富士フイルムNP-W126S、ニコンEN-EL25aなど。2026年10月9日時点の価格.com最安値)。
半額以下で売られている「互換バッテリー」もありますが、カメラが認識しない、残量表示が正しくない、まれに発熱するといった心配があり、メーカーの保証も受けられません。使う場合は、そうしたリスクを理解したうえで選びましょう。
USBで充電できる機種なら、スマホ用のモバイルバッテリーを予備の電源として使えることもあります。お持ちのカメラが対応しているか、説明書で確認してみてください。
必須3:お手入れ道具(ブロアーとレンズペン)
レンズにほこりや指紋がついたまま撮ると、写真がぼんやりしたり、光がにじんだりします。お手入れの道具は、次の2つがあれば十分です。
- ブロアー(約900〜2,000円):ゴムの球を握って空気を吹きつけ、ほこりを飛ばす道具です。
- レンズペン(約2,200〜3,300円):ペン型のクリーナーで、先端のブラシと拭き取り用のチップが一体になっています。指紋や皮脂の汚れを落とせます。
大事なのは順番です。いきなり拭くと、ついている砂やほこりでレンズを傷つけることがあります。「ブロアーで吹く → ブラシで払う → 拭く」の順番を守りましょう。また、息を吹きかけるのはつばが飛ぶので避けてください。
あると安心1:レンズ保護フィルター
レンズの先端にねじ込む透明なガラスで、レンズの表面を傷や汚れから守ります。レンズの修理は高くつくので、数千円で「うっかりぶつけた」「指で触った」に備えられるのは安心です。汚れたらフィルターを拭けばよいので、お手入れも気楽になります。
選ぶときは、レンズの「フィルター径」と同じサイズを買う必要があります。フィルター径は、レンズの先端やレンズキャップの裏、説明書に「φ49mm」のように書かれています。主なキットレンズのフィルター径は次のとおりです。
| キットレンズ | 主なカメラ | フィルター径 |
|---|---|---|
| キヤノン RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM | EOS R50、R100など | 49mm |
| ニコン NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR | Z50II、Z30など | 46mm |
| ソニー E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II | α6400、ZV-E10 IIなど | 40.5mm |
| 富士フイルム XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ | X-M5など | 52mm |
夜景や街灯など強い光が画面に入る場面では、フィルターが原因で光のにじみ(ゴースト)が出ることがあります。気になるときは、その場面だけ外して撮るのがおすすめです。
あると安心2:液晶保護フィルム
背面の液晶は、バッグの中で金具やファスナーに当たって傷がつきやすい場所です。カメラの機種ごとに専用サイズのフィルムが売られていて、値段は約1,800〜2,200円です。タッチ操作のしやすさを考えると、薄くて透明度の高いタイプを選ぶとよいでしょう。
あると安心3:ドライボックス(カビ対策)
意外と知られていないのが、レンズのカビです。日本は梅雨から夏にかけて湿度が高く、押し入れや棚にしまったままのレンズの中にカビが生えることがあります。一度生えると、きれいにするには修理に出す必要があります。
ふたにパッキンの付いた「ドライボックス」に乾燥剤と一緒に入れておけば、手軽に湿気を防げます。5.5Lサイズなら約2,400〜3,100円です。入る量はカメラやレンズの大きさによるので、購入前に内寸を確認しましょう。中の湿度は40〜50%前後を目安にし、乾燥剤は定期的に交換しましょう。乾燥させすぎると、ゴムの部品が傷むこともあります。
そして何より、カメラをよく持ち出して使うことが、いちばんのカビ対策です。
カメラバッグとストラップはどうする?
カメラバッグは、最初は専用のものでなくても大丈夫です。普段使っているバッグに、クッションの入った「インナーケース」を入れるだけでも、十分に守れます。持ち歩く機材が増えてきたら、専用のバッグを検討しましょう。
ストラップは、カメラに付いてくる純正品でまず問題ありません。首が疲れると感じたら、斜めがけできる長さ調節しやすいタイプや、手首に巻くハンドストラップに替えると、持ち出しがぐっと楽になります。
後回しでいいもの
- 三脚:夜景、星空、滝の流れ、集合写真などを撮りたくなってからで十分です。選び方は「初心者向けカメラ三脚の選び方とおすすめ7選」でまとめています。
- NDフィルター:光を減らすサングラスのようなフィルターで、昼間に滝の流れをなめらかに写したいときなどに使います。
- 外部ストロボ:室内の人物撮影などで使います。まずは窓からの自然光で撮るほうが、きれいに撮れることも多いです。
- 交換レンズ:キットレンズで撮ってみて「もっと遠くを」「もっとぼかしたい」と感じてから選ぶのが、いちばん失敗しません。
動物園や旅行でよく撮る人に
このブログの運営者は動物園や風景をよく撮ってきたので、そうした撮影で役立つものも紹介します。
- ゴム製のレンズフード:ガラスにそっと当てて撮れるので、動物園や水族館で反射の写り込みを防げます。レンズのフィルター径に合わせてねじ込むタイプが一般的です。
- 予備バッテリーを1つ多めに:望遠で動物を追いかけると、AFや手ブレ補正で電池の減りが早くなりがちです。
- レインカバーやビニール袋:屋外の動物園や山では、急な雨に備えておくと安心です。
ガラス越しや金網越しの撮り方は「カメラ初心者がやりがちな失敗10選」でくわしく解説しています。
よくある質問
Q. 保護フィルターを付けると画質は落ちる?
反射を抑えるコーティングがされた品質のよいフィルターなら、普段の撮影で違いを感じることはほとんどありません。ただし、強い光源が入る夜景などでは、前述のゴーストが出ることがあります。極端に安いフィルターは、反射が起きやすいので注意しましょう。
Q. SDカードは1枚で十分?
最初は1枚で大丈夫ですが、慣れてきたら2枚にしておくと安心です。カードはまれに故障することがあり、大容量1枚にすべてを入れるより、2枚に分けたほうが万一のときの被害が小さくなります。
まとめ
- 最初に必須なのはSDカード、予備バッテリー、ブロアー、レンズペンの4つ(約1.3万〜1.8万円)
- レンズを守るなら保護フィルター(フィルター径を確認)、長く使うならドライボックス
- 三脚や交換レンズは、撮りたいものが決まってからで十分
カメラ本体の選び方は「初心者向けミラーレスの選び方と比較」、始め方の全体像は「カメラ趣味の始め方【決定版】」もあわせてご覧ください。

