中古のカメラを探していると、商品の説明に「シャッター回数」や「ショット数」と書かれていることがあります。シャッターは使うほど消耗する部品なので、前の持ち主がどれだけ使ってきたかは気になるところです。
実は運営者も、中古のα7R Vを候補に考えていて、シャッター回数が気になっています。いちばんの心配は、買ったあとに壊れないかどうか。何回までなら大丈夫と決めているわけではなく、「少ないほうが安心」というのが正直なところです。
そこでこの記事では、メーカーが公表している情報をもとに、シャッター回数の考え方と、中古を選ぶときに確かめたいことをまとめました。
先に結論:シャッター回数の考え方
- シャッター回数は、メカシャッターが動いた回数:使われ方の目安になります。
- 耐久の回数を公表している機種もある:ただし、メーカーの試験をクリアした回数で、その回数まで壊れないと約束するものではありません。公表していない機種もあります。
- メカシャッターがない機種もある:ニコンのZ8やZ9は電子シャッターで撮る構造なので、メカシャッターの消耗を気にしなくて済みます。
- 回数だけで決めず、保証の長さも確かめる:壊れるのが心配なら、回数と同じくらい保証が大切です。
シャッター回数とは?
カメラのシャッターには、幕が実際に動いて光をさえぎる「メカシャッター(機械式シャッター)」と、センサーの電気的な制御で光を取り込む時間を決める「電子シャッター」があります。
中古カメラでいう「シャッター回数」は、ふつうメカシャッターが動いた回数のことです。メカシャッターは動く部品なので、使うほど消耗します。そのため、中古では「どれくらい使われたか」の目安として見られています。用語の意味はカメラ・写真用語集でも紹介しています。
メーカーが公表しているシャッター耐久の例
メーカーによっては、製品のページでシャッターの耐久を公表しています。たとえば、次のような書き方です。
| 機種 | メーカーの公表内容 |
|---|---|
| キヤノン EOS R5 Mark II | メカシャッターの標準的な撮影を想定した自社試験で、50万回の作動テストをクリア |
| ニコン Z5 | カメラに実装された状態で、20万回におよぶテストをクリア |
| ニコン Zfc | カメラに実装した状態で、10万回におよぶテストをクリア |
| ニコン Z9・Z8 | メカシャッターがなく、電子シャッターで撮る構造 |
ここで大事なのは、どれも「試験をクリアした回数」だということです。その回数までは絶対に壊れない、という約束ではありません。逆に、その回数を超えたらすぐに壊れる、という意味でもありません。
また、すべての機種で公表されているわけではありません。運営者が候補にしているソニーのα7R Vとα7 Vや、キヤノンのEOS R6 Mark IIは、公式サイトの仕様のページに、シャッター耐久の回数は見当たりませんでした。
シャッター回数は、どう見ればいい?
耐久の公表があれば、それと比べる
耐久の回数が公表されている機種なら、それと比べると使われ方がイメージしやすくなります。たとえば、20万回のテストをクリアしたと公表されている機種で、シャッター回数が2万回なら、公表の回数の1割です。
自分がどれくらい撮るかも考える
同じシャッター回数でも、たくさん撮る人と、ときどき撮る人とでは、残りの回数の感じ方が変わります。運営者は、自分が1年に何枚撮っているかを把握していませんでした。気になる人は、パソコンやスマホに取り込んだ写真の枚数を、撮った期間で割ってみると、おおよその目安がつかめます。
回数がわからないときは
商品の説明にシャッター回数が書かれていない場合は、販売店に問い合わせてみましょう。写真のデータから回数を読み取るサービスもありますが、メーカーの公式なものではありません。参考程度にとどめて、販売店の情報や保証を優先するほうが安心です。
回数と同じくらい大事な「保証の長さ」
運営者のように「壊れるのが心配」という場合、シャッター回数と並んで確かめたいのが保証の長さです。中古のカメラでも、販売店が独自の保証をつけていることがあります。
たとえばマップカメラでは、中古品の保証は購入日から最長1年間で、商品ごとに保証期間が違うと案内しています(税込1万円以上の中古カメラボディ・交換レンズが対象で、一部例外あり)。保証の対象は、保証期間内に起きた機能的な不具合(自然故障)で、修理費用は商品の販売金額が上限です。
保証の条件はお店ごとに違います。買う前に、商品のページやお店の保証の規定で、期間と対象を確かめておきましょう。修理が必要になったときは、メーカーの修理窓口で見積もりをとることもできます。
電子シャッターという選択肢
メカシャッターの消耗が気になるなら、電子シャッターを使う方法もあります。ニコンは、Z6IIやZ7IIの「サイレント撮影」を使ったインターバル撮影について、メカシャッターの耐久性を気にせず大量に撮影できると案内しています。Z9やZ8のように、そもそもメカシャッターがない機種もあります。
ただし、電子シャッターにも向き不向きがあります。機種によっては、速く動くものがゆがんで写ることがあります(ローリングシャッターによるひずみ)。メカシャッターと電子シャッターは、場面に合わせて使い分けるのがおすすめです。
中古で買う前のチェックリスト
- シャッター回数:商品の説明に書かれているか。なければ問い合わせる。
- メーカーの耐久の公表:公表がある機種なら、回数と比べてみる。
- 保証の期間と対象:何か月(何年)か、どんな故障が対象か。
- 見た目と付属品:マウントや液晶の傷、バッテリーや充電器がそろっているか。
中古の選び方のくわしいチェックポイントは中古カメラ・レンズの買い方ガイドに、新品の最新機か中古の上位機かで迷ったときの考え方は40万円で選ぶ「ちょうどいい上位機」にまとめています。
よくある質問
Q. 新品なら、シャッター回数は気にしなくていい?
新品は、ほとんど使われていない状態から使い始められます。メーカーの保証もつくので、中古ほど回数を気にする必要はありません。最新の機能や保証の安心感を重視するなら、新品を選ぶのも一つの方法です。
Q. 「電子先幕シャッター」なら、メカシャッターは減らない?
電子先幕シャッターは、シャッターの始まりを電子的に行い、終わりはメカシャッターの幕で行う方式です。メカシャッターも動くので、すべてを電子で行う「電子シャッター」とは別ものです。
Q. シャッター回数が少なければ、それだけで安心?
回数は目安のひとつです。少なくても、保管や使われ方によって状態は変わります。回数だけで決めず、保証の長さや外観、付属品もあわせて確かめましょう。
まとめ
シャッター回数は、メカシャッターがどれだけ使われたかの目安です。耐久の回数を公表しているメーカーもありますが、それは試験をクリアした回数で、壊れないことを約束するものではありません。公表していない機種もあります。
壊れるのが心配なら、回数と同じくらい保証の長さを確かめましょう。運営者も、シャッター回数は少ないほうが安心だと感じていて、中古では保証の長さを重視したいと考えています。どれを選んだかは、買ったあとに理由とあわせて記事にする予定です。
※メーカーの公表内容は、各社の公式サイト(2026年10月確認)をもとにしています。販売店の保証の条件は変わることがあるので、購入前に最新の情報を確かめてください。


