40万円で選ぶ「ちょうどいい上位機」|新品の最新機か、中古の上位機か【レンズ込みの総額で比較】

40万円で選ぶちょうどいい上位機 新品の最新機か、中古の上位機か カメラ解説

エントリー機に慣れてきて、「次はもっといいカメラがほしい」と思ったとき、各社のフラッグシップ機(最上位機)は本体だけで50万円を超えることも珍しくありません。かといって、もう一度入門機を選ぶのも物足りない。そんな人に向けて、予算40万円前後で、画質と機能、そして所有感まで満足できる「ちょうどいい上位機」の選び方をまとめました。

実は運営者も、まさに今この予算で次のカメラを検討しています。この記事では、機種を並べるだけでなく、同じ40万円をどう使うかという4つの型で比べ、本体だけでなくレンズを含めた総額で考えます。運営者自身の迷いどころも、正直に紹介します。

先に結論:40万円の使い道は4つの型

型例レンズ込みの総額の目安向いている人
① 新品の最新中級機ソニー α7 V、キヤノン EOS R6 Mark III約41万〜47万円最新の機能と、新品の安心感がほしい
② 中古の上位機ソニー α7R V(中古)約31万〜40万円高画素など、上の機種の性能がほしい
③ 中古の中級機+いいレンズニコン Z6III(中古)、キヤノン EOS R6 Mark II(中古)約35万〜38万円本体よりレンズにお金をかけたい
④ APS-Cや高級コンデジ富士フイルム X-T5(中古)、X100VI、リコー GR IV約23万〜41万円小ささ・軽さや、2台持ちを楽しみたい
総額は2026年10月22日時点の価格.comの最安値から計算(中古は状態によって値段が大きく変わります)。くわしい内訳は後半の表を参照

なぜ「40万円」なのか

この記事で予算を40万円前後にしたのには、理由があります。各社のカメラの値段を、クラスごとに並べてみると、次のようになります。

クラス例値段(新品の最安値)
入門機(レンズキット)キヤノン EOS R50、富士フイルム X-M5、ソニー α6400約9.7万〜12.9万円
中級機(ボディ)ソニー α7 V、キヤノン EOS R6 Mark III約32.1万〜34.0万円
上位機・最上位機(ボディ)キヤノン EOS R5 Mark II、ソニー α9 III、ソニー α1 II約52.6万〜79.4万円
2026年10月22日時点の価格.comの最安値。レンズキットは標準ズーム付き
  • 最上位クラスは、本体だけで50万円を超える:レンズを足すと、さらに高くなります。
  • 中級機の新品に、いいレンズを1本足すと40万円台:本体が約32万〜34万円、画質重視の標準ズームが約12万〜17万円なので、合わせて40万円台半ばになります。
  • 中古の上位機なら、いいレンズまで40万円前後に収まる:たとえば α7R V は中古で約26万円なので、標準ズームを足しても約40万円です。

つまり40万円前後は、「新品の中級機」「中古の上位機」「中級機+いいレンズ」のどれもが選べる境目の予算です。α1 IIのような最上位機の約半分の出費で、入門機より上のクラスの画質と機能を選べます。運営者自身の予算も、ちょうどこのくらいです。

選ぶときの3つの軸:画質・機能・所有感

  • 画質:センサーの大きさ(フルサイズかAPS-Cか)と画素数が目安です。画素数が多いほど細かく写り、あとから切り取っても(トリミングしても)余裕があります。
  • 機能:ピント合わせ(AF)、ボディ内手ブレ補正、連写の速さ、ファインダーの見やすさなどです。
  • 所有感:見た目や手にしたときの質感に加えて、「仕事で使われるクラスの機材を持っている」という信頼感も含みます。数字には出ませんが、長く使い続けるうえで大事な要素だと、運営者は考えています。

数字で比べられる画質と機能に、所有感を加えて、自分が何を優先するかを決めておくと、候補を絞りやすくなります。

① 新品の最新中級機:最新の機能と安心感

ソニー α7 V

α7シリーズの「無印」と呼ばれる基本のモデルの最新機種です。とはいえ、中身は従来の基本モデルとは一線を画す高機能で、最大約3300万画素のフルサイズセンサーに、電子シャッターで最高約30コマ/秒の連写、中央7.5段のボディ内手ブレ補正(CIPA2024規格)を備えます。質量は約695g(バッテリー・カード込み)です。

本体は新品で約32.1万円。レンズを新品のFE 24-105mm F4 G OSS(約14.0万円)にすると総額は約46.1万円、レンズを中古(約8.7万円)にすると約40.8万円です。

キヤノン EOS R6 Mark III

キヤノンの中級フルサイズ機の最新モデルです。最大約3250万画素で、連写はメカシャッターで最高約12コマ/秒、電子シャッターで最高約40コマ/秒。質量は約699g(バッテリー・カード込み)です。RF24-105mm F4 L IS USMとのレンズキットが新品で約46.9万円と、予算を少し超えます。

新品の最新機は、メーカー保証が付き、最新の機能を使える安心感があります。一方で、同じ予算なら、型②や型③のほうが性能やレンズにお金を回せます。

② 中古の上位機:上の機種の性能を、手の届く値段で

ソニー α7R V(中古)

ソニーの高画素モデル「α7R」シリーズの1つ前の機種です。約6100万画素の高画素に、8.0段のボディ内手ブレ補正、約944万ドットの高精細なファインダーを備えます。質量は約723g(バッテリー・カード込み)です。

後継のα7R VIが登場した今でも、性能に古さは感じにくい機種です。そのα7R VIは新品で約57.2万円ですが、α7R Vは中古なら約26万円と、半分以下で手に入ります。新品のFE 24-105mm F4 G OSSと合わせても約40.0万円で、予算の中に収まります。

同じ予算で、α7 V(新品)より1クラス上の画素数とファインダーが手に入るのが、この型のいちばんの魅力です。ただし連写は最高約10コマ/秒で、動きものの撮影ではα7 Vのほうが有利です。

ほかの候補:α7CR(中古)

α7R Vと同じ約6100万画素を、約515g(バッテリー・カード込み)の小さなボディに収めた機種です。中古は約26.9万円。ファインダーの細かさ(約236万ドット)はα7R Vに及びませんが、高画素を軽く持ち歩きたい人の候補になります。

③ 中古の中級機+いいレンズ:本体よりレンズに投資

写りを左右するのは、本体だけではありません。本体を中古の中級機にして、浮いた予算をレンズに回すのも、賢い選び方です。

  • ニコン Z6III(中古):2450万画素のフルサイズ機。NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sとのレンズキットが、中古で約36.4万円です。質量は約760g(バッテリー・カード込み)。
  • キヤノン EOS R6 Mark II(中古):最大約2420万画素のフルサイズ機。本体は中古で約21.8万円で、新品のRF24-105mm F4 L IS USM(約16.6万円)と合わせて約38.4万円です。後継のR6 Mark IIIと連写の最高速度は同じ(メカ約12コマ/秒・電子約40コマ/秒)です。

画素数は型①②より控えめですが、そのぶん1枚あたりのファイルが軽く、パソコンやスマホでの扱いが楽になります。新型と型落ちの選び方は最新カメラと型落ち、どっちを買う?でもくわしく紹介しています。

④ APS-Cや高級コンデジ:小ささと「2台持ち」

  • 富士フイルム X-T5(中古):約4020万画素のAPS-C機で、質量は約557g(バッテリー・カード込み)。中古は約18.5万円で、XF16-80mmF4 R OIS WR(新品約10.9万円)と合わせても約29.4万円です。運営者のこれまでの作例の多くは、このX-T5で撮ったものです。
  • 富士フイルム X100VI:約4020万画素、換算約35mm・F2のレンズ一体型。質量は約521g。新品は約29.0万円(日英2言語設定モデル)からです。
  • リコー GR IV:約2574万画素のAPS-Cセンサーに、換算約28mmのレンズ。質量は約262gと、ポケットに入る大きさです。新品は約22.8万円です。

この型の面白いところは、40万円を1台に使わず、2台に分けられることです。たとえば X-T5(中古)と GR IV(新品)なら約41.3万円。しっかり撮る日はX-T5、ふだんはポケットにGR IV、という使い分けができます。フルサイズにはこだわらず、「持ち出す回数」を増やしたい人に向いています。X-T5の写りはX-T5 作例レビューで紹介しています。

レンズ込みの総額で比べる

組み合わせ本体レンズ総額(目安)
α7 V(新品)+FE 24-105mm F4 G約32.1万円約14.0万円(中古 約8.7万円)約46.1万円(約40.8万円)
EOS R6 Mark III レンズキット(新品)—RF24-105mm F4 L 付き約46.9万円
α7R V(中古)+FE 24-105mm F4 G約26.0万円約14.0万円(中古 約8.7万円)約40.0万円(約34.7万円)
α7CR(中古)+FE 24-105mm F4 G約26.9万円約14.0万円約40.9万円
Z6III 24-120 レンズキット(中古)—NIKKOR Z 24-120mm f/4 S 付き約36.4万円
EOS R6 Mark II(中古)+RF24-105mm F4 L約21.8万円約16.6万円(中古 約13.2万円)約38.4万円(約35.0万円)
X-T5(中古)+XF16-80mmF4約18.5万円約10.9万円(中古 約6.6万円)約29.4万円(約25.1万円)
X-T5(中古)+GR IV(新品)の2台約18.5万円+約22.8万円—約41.3万円
X100VI(新品・日英2言語設定モデル)約29.0万円レンズ一体約29.0万円
2026年10月22日時点の価格.comの最安値。レンズは各社の画質重視の標準ズーム(F4通し)で統一。( )内はレンズを中古にした場合
機種センサー有効画素数連写(最高)質量(バッテリー・カード込み)
α7 Vフルサイズ最大約3300万電子 約30コマ/秒、メカ 約10コマ/秒約695g
α7R Vフルサイズ約6100万約10コマ/秒約723g
α7CRフルサイズ最大約6100万約8.0コマ/秒約515g
EOS R6 Mark IIIフルサイズ最大約3250万メカ 約12、電子 約40コマ/秒約699g
EOS R6 Mark IIフルサイズ最大約2420万メカ 約12、電子 約40コマ/秒約670g
Z6IIIフルサイズ2450万約8.1コマ/秒(電子・RAWなしで約16コマ/秒)約760g
X-T5APS-C約4020万メカ 約15コマ/秒約557g
X100VIAPS-C約4020万—約521g
GR IVAPS-C約2574万—約262g
各社の公式の仕様表より(2026年10月確認)

運営者が迷っているところ:α7 V(新品)か、α7R V(中古)か

運営者がいま本気で迷っているのが、この2台です。決め手にしたいのは、高画素であることと、ソニーのレンズの豊富さです。

  • α7 V:最新機種という所有感があります。基本のモデルという位置づけながら、中身は従来の基本モデルとは一線を画す高機能で、連写や手ブレ補正も新しい世代です。
  • α7R V:ハイエンドの高画素機という所有感があります。後継機が出たばかりでも古さは感じず、約6100万画素とファインダーの細かさは、α7 Vにはない魅力です。

合わせるレンズは、ツァイスのSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(中古約4.9万円)や、FE 24mm F1.4 GM(中古約12.4万円)を考えています。α7R V(中古)と組み合わせると、総額はそれぞれ約30.9万円、約38.4万円です。

一方で、気になるのは中古のシャッター回数です。シャッターは使うほど消耗する部品なので、中古の上位機を選ぶなら、どれだけ使われてきたかを確かめたいところです。どちらに決めたかは、買ったあとに理由とあわせて記事にする予定です。

中古の上位機を買うときの注意

  • シャッター回数を確かめる:販売店が表示していない場合は、問い合わせてみましょう。わからない場合は、次の保証を重視します。
  • 保証のある店で買う:中古でも、販売店独自の保証が付くことがあります。高価な上位機ほど、保証の有無と期間を確かめておくと安心です。
  • 付属品と外観:バッテリーや充電器などの付属品がそろっているか、マウントや液晶に目立つ傷がないかも確認します。

中古の選び方のくわしいチェックポイントは、中古カメラ・レンズの買い方ガイドにまとめています。

番外:予算を超えても所有感で選ぶなら

  • ソニー α7R VI(新品約57.2万円):最大約6680万画素の最新の高画素機。予算は大きく超えますが、最新の最上位クラスを求めるなら。
  • Leica Q2(中古約52.8万円):ライカのレンズ一体型フルサイズ機。ブランドと質感という所有感では特別な存在です。
  • 富士フイルム GFX100RF(新品約71.0万円):ラージフォーマット(中判)センサーのレンズ一体型。予算を大きく超えるため番外としました。
  • ニコン Z8(中古):フラッグシップに近い性能の機種です。中古は状態や販売店によって値段の差が大きく、記事を書いた時点では価格.comで中古の最安値を確認できなかったため、比較からは外しました。

よくある質問

Q. 40万円あるなら、フルサイズを選ぶべき?

画質を最優先するなら、フルサイズは有力な選択肢です。ただ、小ささや軽さ、持ち出しやすさを重視するなら、APS-Cや高級コンデジを選ぶのも十分ありです。運営者のこれまでの作例の多くも、APS-CのX-T5で撮っています。

Q. 新品の中級機と、中古の上位機はどちらがいい?

最新の機能や保証の安心感を重視するなら新品、同じ予算で上のクラスの画質やファインダーがほしいなら中古の上位機です。中古はシャッター回数や保証を確かめたうえで選びましょう。

Q. レンズは標準ズームと単焦点、どちらから買う?

1本目は、いろいろな場面で使える標準ズームが無難です。撮りたいものが決まっているなら、明るい単焦点から始めるのもよい選び方です。単焦点の選び方ははじめての単焦点レンズの選び方で紹介しています。

まとめ

フラッグシップは高すぎるけれど、入門機では物足りない。そんな人にとって、40万円前後は選択肢が大きく広がる予算です。新品の最新中級機、中古の上位機、中古の中級機+いいレンズ、APS-Cや高級コンデジの2台持ち。どの型を選ぶかは、画質・機能・所有感のどれを優先するかで決まります。

エントリー機の次の1台を20万円前後で探しているなら、エントリー機の次はどれ?もあわせて参考にしてください。

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